松田先生の身体感覚講座特別編です。
下半身で墨すり。確実に筋肉痛になります^_^;
左手のつぼませた手で筆をもち、身体からおこる流れでかきます。
手先で書いた墨跡と、肚腰とつながる手で書いた墨跡は、奥行きも存在感も違います。
手先で書いた墨跡と、肚腰とつながる手で書いた墨跡は、奥行きも存在感も違います。
普段はやらないことだけど、
全身がまとまってできあがるものは、
なんにおいても、深みがおこることを、体験する日です。
全身がまとまってできあがるものは、
なんにおいても、深みがおこることを、体験する日です。
*場作りから習う。
下敷きの新聞紙のむきでさえ、部屋全体の雰囲気を作ってしまう。並べ方一つで空間に流れがうまれる。
*誰がどこに座るか
自分の座るに相応しい位置はどこか。人数と空間を把握しながら、ゆっくりと歩き、人も自分も居心地よく、存在感が立ち、場の全体のバランスが保たれた位置取りをさぐる。
*墨すり
すずりに注ぐ水の量は目分量ではなく、自分の肚が満ちる瞬間を捉えてとめる。
墨は表裏と字の上下がある。この季節、今、自分と一体になる墨の持ち方はなにか?
身体を丸く縮ませ、仙骨を中心にした骨盤の動きで墨をする。けして手先では行わない。
*筆を持つ
右手は肩先だけが器用に動くが、左手は、身体全体との連動。
左手でつぼみの手をつくり筆を持つ。手首がしまる。一筆一筆、下半身の動作の導きで、筆がはしる。その墨跡は深く生々しい。
*集中
半紙に向き合い、思いを書く。集中して、文字の形状を忘れるほど集中し、やがて無意識の中に陥る。意識から無意識の中に沈めたビジョンは、よき時がきたら自然と浮かび上がることだろう。
身体いっぱい、一文字一文字左手で書き、残ったものは、身体の中心に頑丈な芯棒。
頭はすっきり。
そして、自分の意思を現せた喜び。
(齋藤麻紀子)