お手当てエピソード 療養中の方へのお手当て



●療養中の方へのお手当

◆脳梗塞のため麻痺の女性・・・
(状態⇒気切孔あり。口は常に開いたまま。意思表示可能。)お手当実施中、硬縮した拇指の自動運動が始まる。呼吸が深くなり、呼吸音が静まる。開口していた口が次第に閉じて、発病前の顔に戻ったと家族が驚き喜ぶ。お手当後にベッド上起座となった際、いつもなら仰臥位から起座になった途端に喀痰がゴボゴボ沢山出るのに、この時は「全然出ない!」と家族が驚く。(釧路 助産師Eさん)


◆寝たきりで下肢硬縮の男性・・・外踝が褥瘡気味。下肢が伸展すると、局所のストレスが軽減するのに・・・と思いながら、30秒ほど、な~~んちゃってお手当。足首の自動運動が始まり、下肢が伸展し始めて、褥瘡部分が布団に当たらなくなった。お手当って、短時間でも届くんだ~~!(釧路 助産師Eさん)


◆ペルテス病の小学生A君
診断後3か月頃、破行がひどくなり車いす使用となりお手当の依頼
お手当後ママに手技を伝授。
その後、車いすも杖も使用せずに学校生活を送れるようになったと連絡あり。その2か月後、定期受診の前にお手当てして欲しいと依頼あり。お手当中にA君は入眠してしまったが、下肢全体でミシミシ音がして、ママにも聞こえるほどの大きな音がしばらく続き2人で驚いて目を見合わせる(@_@)。
初お手当から約1年後の定期検診で、壊死した大腿骨頭の再生力に医師が驚いたとのこと。当初の診断では、補装具を付けての長期入院か手術のどちらかを選択しなければならないはずだったが、このまま様子を観ることになったと、この春ママから連絡があった。(釧路 助産師Eさん)

うちはダウン症女児。お腹の腫瘍再発防止の為に通ってました。お手当をすると、体温があがる(お手当人の抱っこから戻ってくると出来立て肉まんのようにホッカホカ)、良く眠る(眠りすぎて今夜は寝ないだろうという夜も良く眠ってました)、顔の湿疹が酷くて汁が出てた程。その汁がお手当人の抱っこから戻ってくると汁が乾いてる…。なんかわからないけれど、身体に大きな変化が起こっているのを目の前の娘が体現してくれてました。
その積み重ねで更に感じたのが、お手当人の方々の手により身体や心に寄り添って貰って娘はのびのびと自分らしさや自分の持つちから(治癒力、成長力、感受性など)を引き出して頂いたような気がしています。ゆっくりでも確実に自分のちからで成長してゆくちからをお手当で身につけたような。(M)